「朝、起きれないんです・・・」って言われたらどうする?

「朝、起きれないんです・・・」

ここ2ヶ月ほど、10分、15分といった遅刻を頻繁に繰り返している下村さん(仮名)と、緊急面談を行った時の出来事だ。

後、20分早く家を出れば間に合うのに、自己管理がなっていない!
叱る気満々で面談をしていた私は、ちょっと躊躇してしまった。

ん?これって、どうすればいいんだ?
メンタル系の話か? ガツンと叱ったらパワハラ認定されてしまうとか?
次の言葉、いったい何を言えばいいんだよ~。

部下との面談時、言葉に詰まること、ありますよね。
ましてや、メンタルに関わってくることだと、パワハラ、セクハラ、モラハラに抵触しないかと、戦々恐々としてしまいます。
直属の部下だからと言って、自分の想いをぶつけるだけだと、負のスパイラルが始まります。
自分ひとりで解決しようとしないでください、今日はそんなお話です。


さて、みなさんだったら、下村さん(仮名)の言葉に対して、次になんて言葉をかけられますか?
・何時に寝てるの?何時に起きてるの?
・目覚ましを増やしてみたら?
って言われる方、結構多いです。

でも、これらの質問は
・睡眠時間が短いのでは?
・もっと何度も起こす手段をとれば、起きるのでは?
という仮説の検証や手段のアドバイスに他なりません。

しかし、この下村さん(仮名)。
既に「朝起きにくい」という症状が体にでています。
そう、メンタル系の案件なんです。
もともと、リーダー、上司、マネージャーなどの方々は、未来に向かって問題解決や課題達成をしていくことが役割です。
そのため、朝起きれないのであれば、起きるためのアクションを起こそうと考えます。

しかし、当の本人はそのアクションを起こしてくれそうにもありません。
だって起きれないというのはあくまでも症状であって、その原因がなくならないのにどんなやり方をやったって、起きれるようにはならないからです。

これは、メンタル不全者と上司との相性が、悪いという構図です。
答えは簡単、専門家に任せましょう。
ここで言う専門家とは、臨床心理師や心理カウンセラーなどの、メンタルを扱う方々のことです。

じゃあ、専門家だと、どうするのか?
「そう、朝起きれないんですね。いつからなの?」
と聞くそうです。
これは、時期的なものがわかると、その時期に何らかのきっかけがあったり、原因特定につながる出来事があったりするから、ということです。

そこから以降も会話は続きますが、こんな質問、上司の皆さんできますか?
チッ、チッ、チッ、私はできません。
そもそも、出来るくらいなら、カウンセラーになってますよ。
ほんと、専門家に任せた方が良いんです。

そんな、メンタルヘルスについての、詳しい解説動画を配信しています。
私が属する「CC-universityコールセンターで働く人のためのYouTube大学」 というチャンネルです。
https://www.youtube.com/channel/UCOlc0yswpfQZMJQhdAiTDzQ/featured

舞台はコールセンターが中心ですが、どんな業種業態でも通じる内容を配信しています。
・メンタル不全の実情
https://www.youtube.com/watch?v=6kHhM6nTvoI&t=3s
・メンタルを病むメカニズム
https://www.youtube.com/watch?v=XUyuEJb0wjM&t=125s
・部下からつらいと相談を受けたら?
https://www.youtube.com/watch?v=wrLQonukfNI&t=107s
・部下との接し方 ストレスチェックと予防法
https://www.youtube.com/watch?v=7dyRi9MtTB4

と4回に分けて配信しています。
是非、お時間ありましたら、視聴してみてくださいませ。

そのうえで、
・メンタル対策を組織的にどうしたらいいのか?
・病む前に対処して、休職や退職の人数を減らしたい。

というお悩みがでてきましたら、無料相談受け付けています。
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うつ病予備軍3000万人と言われる現代。
ちょっとした言葉が、相手のメンタルを傷つけてしまうかもしれません。
兆候が現れたら、まずは専門家につなげましょう。

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